受験期間が長期
半年で合格、数か月で合格など短期間で合格したという方もおられますが、かなりのレアケースであり一般人が同じことをしても合格は難しいでしょう。誰でも公認会計士試験に合格するという観点では、1.5年~3年程度の受験期間になることは一般的です。
モチベーション高く勉強を開始しても、当初思い描いていたように順調に勉強が進んでいくことのほうが稀で、講義が進んで新しいことを覚えていくにつれて、過去に学んだことが頭から抜けていく、復習に時間をかけていると講義スケジュールに合わせて勉強していくことがしんどくなる。こういう経験は誰もが感じるはずです。
具体的方法
モチベーションを上げる方法はいろいろありますが、私が実践していたことを以下に書いてみました。
合格後をイメージする
これが一番大切ですね。なぜ会計士を目指したのか?これが無ければそもそも勉強しないですよね。
私は、合格後に監査法人に勤務し、監査法人のパンフレットを見たりしながら、監査や被監査業務を姿をイメージしていました。そのために会計士試験の合格が必要であり、そのために今勉強しているという長期の視点に立って考えていました。どうしても、目の前のテキストの内容や答練の結果に一喜一憂するのではなく、何のために今勉強しているのかを改めて振り返る機会を定期的に、少ない時間でもいいのでやってみることをお勧めします。
勉強法の本を読んでみる
試験範囲が膨大であるため、より効果的かつ効率的に勉強する方法がないか、より自分に合った勉強法はないかを学ぶため、勉強法の本を読んでみることをお勧めします。(もちろん、予備校の講師への質問もOKです)
私が読んだ本は、以下になります。
- 超凡思考(幻冬舎) 伊藤真・岩瀬大輔 著
- 図解「超」勉強法(講談社) 野口悠紀雄 著
- 記憶力を強くする(講談社) 池谷裕二 著
- 脳には妙なクセがある(扶桑社) 池谷裕二 著
特におすすめは、池谷さんの「記憶力を強くする」は個人的名著で、これ一冊で勉強法の科学的に合理的な方法はすべてわかると思います。
ただし、このような本を読むことは息抜きとして読むものであり、最適な勉強法を探すことに過度にのめりこまないようにしてください。最も大切なことは、一定時間以上の勉強時間をしっかり確保し続けることであり、最も効率的な勉強法を探すことではありません。私も、自分に最も合う効率的な勉強法を確立したわけではないです。最も効率的な勉強法を探すことは、いつまでも見つからない青い鳥を探すことにも似ており、本末転倒になる可能性があるので留意してください。
受験仲間を(勝手に)探す
SNSで同じ目標を目指している受験生がいるので、勝手に受験仲間と思って、勝手に切磋琢磨することです。あの人も、今日も変わらず勉強しているから自分も勉強頑張ろうというポジティブな気持ちになれるものだと思います。
こちらの注意点も、SNSを見すぎないことです。ついつい関連する人を探してしまったり、関係のない動画を見始めたり、5分だけと思っていたら30分経っていたということも十分あり得ます(私のことです)。時間を決める、スマホを触らない時間を決める等の対策が必要です。
もう一つの注意点は、自分が見つけた受験仲間はあくまで受験生であり、試験の合格者ではありません。勉強法や、出題論点のヤマをはるなど、噂程度の情報に流されないようにしてください。「同じ目標に向かって同じように努力している人がいる」ということを自分も勉強するモチベーションにすることは大切ですが、あくまである受験生の一つの意見であることは絶対に忘れないでください。
勉強結果を記録する
予備校のHPから見れるのかもしれませんが、私は答練の成績をノートにまとめていました。科目ごと、答練ごとに自分の点数、平均点、上位20%の点数の3点を記載し、自分の位置がわかるようにしていました。会計士試験は、相対的な試験であるためいわゆる自分の偏差値はどれくらいなのかということを把握しておくことが非常に大切です。
また大手予備校の上位20%に入る実力があれば、受験生全体の中で上位10%くらいに入る実力があると考えられるので、一つの目安として基準になると思います。
以上、参考になれば幸いです。
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