論文式試験後から合格発表までにやっておいたほうが良いこと

公認会計士

はじめに

例年であれば、論文試験(8月下旬)から合格発表(11月中旬)まで約2か月半の時間があります。

令和2年実施分は、2020年11月15日(論文式試験最終日)から合格発表(2021年2月16日)の3か月ほどありますね。

勉強勉強の毎日から突然開放されるので、時間がある方が多いのではないでしょうか。

今回は、その期間の過ごし方について書いてみました。

合格発表までの過ごし方

遊ぶ

せっかくの時間ですので、思いっきり遊んでください。予備校や受験料でお金がないかたは短期のバイトでお金を貯めて、思う存分遊んで下さい。

これまで出来なかったことや、我慢していたことがあると思うので、今はコロナで旅行は行きにくいかもしれませんが、十分な対策をしたうえで旅行もありだと思います。

Excel

監査法人では、調書が主にWordとExcelで作成されます。

特にExcelの使用頻度は非常に高く、ショートカットや関数やデータ加工の仕方を知っているかどうかで業務スピードが大きく変わります。年次の浅いスタッフの場合は特にそうです。

コロナの影響で、大手監査法人は原則在宅勤務の状況であり、OJTがこれまでのように実施できない状況にあるので、先輩にExcelの基本的な作業方法も聞きにくいです。画面共有しながら出来なくもないですが、なかなか難しいです。

Excelは、基本的な操作方法が書いてある本を一冊この期間に練習しておくことをお勧めします。会計士向けのエクセル講座や会計士の方が書いている本もあると思います。

難しい操作ができる必要性はないですが、基本があるのとないのでは全く違います。ぜひExcelの勉強することをお勧めします。

タイピング

PC作業で、文章を書くことは多いです。これはもはや会計士云々の前に社会人としてパソコンを使わない人はかなり限られるのはないでしょうか。

タッチタイピングをマスターしましょう。YouTubeでもタッチタイピングの動画はたくさん上がっています。

この期間にぜひともマスターしておきたいものの一つです。

MOS

これは上記のExcelやタイピングより少し優先度は下がりますが、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の勉強もありだと思います。

Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの基本的な動作をマスターしておくとよいです。試験を受けるかは任意ですが折角なので合格を目指して勉強するとよいかと。

最低限という意味で一般レベルで十分です。

英語(語学)

英語を勉強したい人は結構多いのではないでしょうか。これまでは会計士試験の勉強を優先していて、英語の勉強ができなかった人はこのタイミングで勉強を開始しましょう。

語学の勉強は数年というより一生かかるものなので、勉強の習慣をこの期間につけておけば、今後の社会人生活で役立つのではないでしょうか。

可能であれば短期留学するのも良いですね。

まとめ

結局パソコンスキルを上げましょうという話になってしまいましたが、監査は、監査六法を見るか、会社の方にヒアリングするか、監査チーム内でミーティングや相談するか、PCをいじっているかのどれかです。

そのほとんどの時間がPC作業になることになります。

最近は、データ加工等の作業は会計士が実施しない傾向にあります(単純作業は今後AIがやることになります)が、基礎的なPCスキルが重要であることは変わらないと思います。

追伸(不合格の可能性が高いと思っている方へ)

論文式試験の手ごたえがなく、翌年も受験することになりそうな方へ。

勉強に集中できる人は勉強してください。苦手な論点を徹底的につぶしてください。それだけでかなり合格に近づきます。勉強すればするほど合格に近くなるのは間違いないです。

わかっているけど、勉強に集中できない方へ。

思い切って休んでよいと思います。

もしかしたら合格しているかも、と思いながら勉強するのは集中できないし、ダラダラ勉強以外のこともできずに集中できない勉強をやるくらいなら、遊んだほうがいいです。

合格発表まで勉強できなくとも、そのあとにすぐ勉強をスタートできるように気持ちを整理して、不合格の場合にはすぐに勉強をスタートしてください。

 

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