PC苦手な人でも業務で困らない、公認会計士に最低限必要なExcelスキル

公認会計士

試験合格後の法人入所時点で、コピーのショートカットもわからなかった私がこの記事を書くのも不思議な感覚もします。そんな私でも(おそらく)人並みにExcelをつかえるようになっていると思います。以下に私が思う必要なExcelスキルについて書きました。

基本的な知識

数値と文字列

数値はセル内で右寄りに、文字列はセル内で左寄りに表示されます。こういう基本的なことを意識しているだけでExcelスキルの上達が全く異なると思いますし、データ加工のスピードも向上するはずです。

上書き保存

Excelを使用し続けていると、特に複数のExcelを同時に開いているような場合に、突然Excelが止まったり、突然消えてしまうことがあります。集中して効率的にExcelを加工しているときほど作業スピードが上がって、1時間くらい加工したところでExcelが消えるようなことがあったときの怒りは相当なものがあります。

そのため、2~3セル触ったら、すかさず『Ctrl+S(上書き保存)』(Ctrlを押しながら、Sキーを押す)を行ってください。無意識に行うようになってください。Excel加工の基本動作です。

名前を付けて保存

名前を付けて保存も大変よく使います。操作は、『F12(名前を付けて保存)』です。簡単です。数回使えば頭に入ると思います。

ショートカット

セルの編集⇔編集終了

F2:セルの編集モード』と『Esc:編集モードから抜ける』はセットで使用することが多いです。まとめて使って覚えてください。

カーソルを動かさずに確定

セルの編集で文章や関数を入れた後に、『Ctrl+Enter:カーソルを動かさずに確定』でセルを動かさないことができます。私も当初はEnterを押すたびにカーソルが下に動いていて地味にめんどくさかったです。

セルの書式設定を開く

セルの書式を設定するときのダイアログを開くショートカットは、『Ctrl+1:セルの書式設定を開く』です。めちゃくちゃ使います。

グループ化、グループ化解除

調書作成で行や列を非表示にすることは、レビューアーが気づかない可能性があるのですべきではないと思っています。その代わりにグループ化はよく使います。その場合は、行または列を選択した状態で『Shift+Alt+→(みぎ):グループ化』、『Shift+Alt+←(ひだり):グループ化解除』でそれぞれグループ化や、グループ化解除ができます。

今日の日付を入力

Ctrl+;(セミコロン):今日の日付を入力』もよく使います。わざわざ、2020/8/18のように入力しないでください。時間の無駄です。過去の日付を入力する場合は、このショートカットで今日の日付を入力後に修正したほうが早いです。

絶対参照、相対参照

関数を入力するときに使うショートカットですが、『F4:絶対参照⇔相対参照の切替』があります。セル編集中に絶対参照にしたいセルにカーソルがあるときにF4を押すと、絶対参照⇔相対参照に切り替えることができます。

関数

関数はあまり複雑なものを使用する必要はなく、むしろ複雑な関数を使用することは結局何をやっているかよくわからないという事態になりうるので、こだわり過ぎずよく知られた以下の関数が使用できればOKです。

  • SUM:合計
  • ROUND:四捨五入
  • IF:条件によって計算結果を変更
  • VLOOKUP:指定した値を集計
  • SUMIF:条件に該当するものを合計
  • AVERAGE:平均値を集計
  • SUBTOTAL:小計やオートフィルを用いて集計
  • IFERROR:エラーのセルのみ指定の値を返す

上記の使用方法は、ぐぐってください。使用頻度の高い関数は上記で、あまり多くないので、上記をすぐに使えるように何度か練習してみてください。

まとめ

時短可能なショートカットは、Excelに限らず非常に多いです。今回紹介したものはほんの一部ですが、ある程度Excelが使えるようになっても絶えずもっと時短の方法はないかという感覚を持ち続けてください。

こういう小さなショートカットの積み重ねで、作業時間を減らすことができるので、少しづつでも使えるショートカットを少しづつでも増やしていってください。

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