試験直前期の過ごし方

公認会計士試験

本試験1か月前

本試験1か月前に大手予備校の公開模試が終わります。

まず、自分が最後に受ける模試(答練)を本試験だと思って、勉強の復習や体調管理や直前期の過ごし方を試してやってみることをお勧めします。人生をかけた試験(論文試験は年1回しか実施されない)を前にどう過ごすか、試験期間中の勉強方法や睡眠時間をどうするかを本番を想定して経験しておくことで、「もっとこうすればよかったこと」や「やってよかったこと」を事前に知ることができるのが大きなメリットです。

逆にこれをしていない場合、本試験中に普段やらないことをやってしまったり、勉強の仕方が悪かった(もっと回転できる勉強方法にすればよかった等)というようなことがわからないので、本番で失敗してしまうリスクが上がります。

本試験1か月前からは、新しい論点の勉強はやめましょう。苦手な論点をやり直すこともお勧めしません。新しい論点や苦手な論点は考える時間が必要なため、暗記のための時間を確保できないからです。新しい勉強をしないので、正直面白くない勉強になってしまいますが、合格のために踏ん張りどころです。

この時期は、ひたすらこれまでに勉強したテキスト、答練、ポケコン、まとめノート等をひたすら見て、暗記していってください。全科目の全論点を、4週間で3回転できるのが理想だと思います。

本試験2週間前

私は、このあたりから計算の時間を1時間/日(財務30分、管理30分)くらいにしました。このあたりからはひたすら理論科目を詰め込んでください。実際に電卓を使わなくても計算力が落ちるということを気にしている人もいるかもしれませんが、それなはいと思います。それよりも電卓をたたくこと自体を忘れない程度の意識でした。

理論科目(監査論、企業法等)は実際には書かないで、問いに対して頭の中で解答を組み立てる、もしくは文章構成をメモする程度です。

特定の科目や論点に時間をかけすぎないようにしてください。ポイントは、自分が学習した論点は何が出題されても何かしらの解答を書けるように意識してください。

本試験1週間前

基本的に、本試験2週間前と勉強方法は変わりませんが、復習の回転数を上げていけるとベターです。

この辺りから人によっては緊張もしてくると思います。しかし、逆にここから合否が変わるようなことはないので、淡々とこれまでの学習を継続して、勉強時間が極端に多くなったり短くなったりしないようにしてください。

また、体調管理にも気を付けてください。本試験をいかに良い体調で迎えるかも非常に大切です。

本試験3日前

ここでは、体調管理が最優先です。そして、緊張感が増してきます。

あまり勉強に集中できなくなることもあると思いますが、安心してください。これまでの勉強の蓄積で十分合格レベルにあると思ってください。勉強に集中できない場合は無理せず、体調管理を最優先にしてください。

私の場合は直前3日前くらいから電卓は使用していません。理論を最優先で勉強していました。

本試験前日

前日は良く寝てください。7時間くらい寝れるとよいですね。

もし緊張感から寝れないという人もいるかもしれませんが、1日~2日くらいあまり寝れなくて大丈夫だと思いますが、ベッドで横になるようにはしてください。横になるだけで体力は回復します。疲れているのは脳ではなく、体です。

ほとんどの受験生がここまでたどり着けません。当初の志は道半ばで挫折していく人も多く、申し込んだのに本試験を受けない受験生も多いです。ここまでたどり着けるだけでも素晴らしいと思います。(実際に当時自分もそう思っていました。)

本試験期間中

ここも体調(体、メンタル)管理を最優先で、体調管理と本試験の合間に勉強をするくらいです。

試験時直前に詰め込んでもよくないという意見もあると思いますが、私は試験直前まで勉強するべきだと思います。直前に見たところが出ることも十分にあるからです。

また試験の合間の休憩時間に、終わった科目の感想を言い合う人たちが必ず出現しますが、無視して淡々と次の科目の準備をしましょう。感想は全て終わってから十分です。

そして、受けた科目の出来不出来を次の科目に引きずらないことです。会計士試験は、相対試験であり、すべての科目の合計で決まります。1つの科目の出来不出来に一喜一憂しないように意識してください。特に例年よりも難しい科目と比較的簡単な科目が受験した年によってあります。すべての科目を受け終わるまで、希望は消して捨てないでください。

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